愛すべき The Biggest Smile Car



おじいちゃん車が一台と、広々としたスペース。
ここはまだ
本当の入り口ではなく、いわゆるエントランス。
フランスをイメージした空間。
 
かつてこの CITROEN 2CV は、カフェのシンボルカーとして
一生懸命働いていたそうです。

当時のことを想像しながら車に近づいて
フロントグラス周辺も、覗き込んでみました。

当時のシトロエンの副社長ピエール・ブーランジェが、
シトロエンの開発陣をして「不可能だ!」と言わせる課題を与えた
それが、以下の事柄だったそうです。
 
一番最初のブーランジェの指示した農民のための車のテーマは
「こうもり傘に4つの車輪を付ける」
そして
「荒れた農地をカゴ一杯の卵を載せて走っても一つも卵が割れないこと」
「シルクハットを冠っても天井につかえないこと」
「100kgのジャガイモを載せて走れること」
「ガソリン3リッターで100km以上走れること」
「必要とあれば、奥さんでも簡単に運転出来ること」
 
そして最後のブーランジェの言葉が・・・
「スタイルはどうでもよい」
だったそうです。
 

 
道具と人間の関係。そして生まれる愛着。
かつての伝統と誇りに満ちた楽しき時間が、
ゆっくりと流れているような気がしました。
 
みなさんには、このおじいちゃん車が
笑っているように見えるでしょうか?